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不味いメシ

 不味いメシは食わなければいい。たしかにそうだ。
しかしそれしか無い場合はどうするか、そういう状況に陥ったときにはどうするか。1~2食なら食べなくても過ごせるがそうは行かない状況もある。

 もうだいぶ前になるが留置所暮らしをしたとき、この際だからダイエットと健康的な生活をしようと決めた。まず朝食は原則的に抜いた、小さな紙パック入りの牛乳と菓子パンが朝メシなのでパンは食べずに同宿の者にあげて牛乳だけにした。同宿者が居なくなり独りになったら封を切らずに返したら、当直のオマワリが食べていた。

 タップリ時間があるので、というより何もすることが無いのでヨガの本を差し入れしてもらい身体を捻ったり延ばしたりした。またアイソメトリックスとかいう正視した状態で行なう筋肉運動をして時間を潰して過ごした。

 狭い房でウロウロするだけではエネルギー消費も高が知れているので、その頃には朝メシ抜きで昼夜は出されたものを食べるだけで充分という生活に慣れていた。昼、夜の食事のとき金さえ払えば出前が取れる。ささやかなランチにディナーが楽しめる。しかし私は一度も出前を頼んだことは無かった。金が無かったわけではなく健康生活をしたかったからだ。

 ある日昼過ぎそれも遅い時間から取調べがあり、夕食時間に間に合わなかった。その日は周に二回しかない入浴の日だったが規定の時間が過ぎているので、取調べ担当官に貴方達の所為で風呂に入れない、こんなに汗を掻いて後3日風呂を我慢することは出来ないと文句を言うと、取調べ担当は留置所担当にお願いして入浴の手配をしてくれた。

 入浴のあと独りで遅い夕食をとった。ご飯にお汁、それにタクアンふた切れがお膳に置かれて冷えた状態で出された。この日はぶた汁のような汁物がメインのメニューだった。この1週間ほど規則正しい生活をしており、その日だけ遅い夕食となったので空腹感がある。そのお汁を取り上げて箸をつけ一口飲んだ、マズイ! 何この味は? 自分の口がおかしくなったのかと思ってもう一口飲んでみたがやはりマズイ。

 とても口に入れられるシロモノでは無い。コレしか食べるものが無くても、これを腹に詰め込まなければヤーサワタ(空きっ腹)抱えて寝なければならないことは分かっていても口に入れる勇気は無かった。
タクアン二枚とお茶で食べられるだけのご飯を胃に入れて、ほぼ丸ごと残ったぶた汁とご飯を所定の位置に返した。人間はよほどの飢餓に直面しない限りただ腹に詰め込んで食事代わりにすることは出来ないものだと実感した。
私の食事時間が遅れたので厨房が面倒くさがって手抜きしたのだろう。オレの所為でも無いのにと八つ当たりすることも出来ないまま空きっ腹を抱えて寝た。

 翌日ランチの出前の注文をとりに看守が廻って来た。
隣り房の住人が問うている”今日も昨日のような食事なのか?”と。
そこで私は気付いた、昨夜のマズイ飯は私だけでなく全員が不味かったのだ。今朝の担当官は質問の意味が分からないので「いつもと同じ食事だ」と答えている、彼はそれならと出前を注文している。私は全員が同じ不味いメシを食わされたのなら、あのような食事は二度と出ないだろうと思い、いつものように出前は断った。
いくら新米のコックだろうと、手抜きが専門のコックだろうとあんな不味い味は二度と作ることは出来ないだろう、あの味が再現できるなら上手い飯も作れるハズだ。

 この不味いメシはもう少し話がつづく。
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